
こんにちは。株式会社KABUWAKE代表の高井律明です。今日は、少し暗い話をします。経営者として、正直あまり表に出したくない類の話です。でも、書き残しておきたいと思いました。
飲食店経営者のメンタル崩壊、あの夜のこと
先日、深夜に一人でお店の売上データを眺めながら、本気でしんどくなった夜がありました。
数字は悪くない。スタッフも頑張ってくれている。でも、なぜかその夜は「もう、やめてしまおうか」という言葉が、頭の中をぐるぐると回っていました。飲食店の経営って、外から見るとどう映っているか分からないけど、内側にいる人間には、本当にいろんなことが積み重なってくるんです。
仕入れコストの上昇、採用の難しさ、クレーム対応、スタッフのシフトトラブル。一個一個は大したことじゃないかもしれない。でも、それが毎日毎日、休みなく積み重なっていく。ある夜、それが一気に堰を切ったような感じになりました。
「なんで俺、これやってるんやろ」と思った
その夜、スマホをぼんやり見ながら、本当に「なんで俺、これやってるんやろ」って思いました。経営者として情けないかもしれないけど、これが本音です。
誰かに相談しようとも思いましたが、深夜だしな、と。みんなにも心配かけたくないし、経営者が弱音を吐いてどうする、という気持ちもある。結局、一人でその夜を過ごすことになりました。
正直、あの夜のメンタルの落ち方は、今まで経験したことがないレベルでした。飲食店の経営者として、こんな夜があるとは、創業した頃の自分は思ってもいなかった。
翌朝、スタッフからLINEが来た
でも、翌朝のことを話させてください。
起きてスマホを開くと、スタッフからLINEが来ていました。「昨日、お客さんがめちゃくちゃ喜んでくれました!また来るって言ってもらえました!」という、たったそれだけのメッセージでした。
それを読んだ瞬間、なんか、すっと息ができた気がしたんです。大げさに聞こえるかもしれないけど、本当にそうだった。昨夜あれほど重く感じていたものが、少しだけ軽くなった。
お客さんが喜んでくれた。スタッフが嬉しそうにそれを報告してくれた。——それだけのことなんですが、それが全部でもあるな、と思いました。
飲食店をやっている意味は、ここにしかない
僕がこの仕事をやっている意味は、結局ここにしかないんだと思います。数字じゃない。売上でも利益でもなく、誰かが笑顔になる瞬間に、自分たちが関われること。それだけです。
コストが上がっても、採用が難しくても、しんどい夜があっても——お客さんが「また来たい」と思ってくれる場所を作り続けることが、僕の仕事だし、KABUWAKEというチームで取り組んでいることの本質だと、あらためて気づかされました。
メンタルが折れそうになった夜に、救ってくれたのはスタッフでした。そして、その背景には、お客さんがいた。僕はこの仕事を通じて、たくさんの人に支えられているんだと、本当に痛感しました。
弱い経営者の話を、あえて書いた理由
こんな話、経営者が表に出すもんじゃないと思っていました。でも、書いてよかったと思っています。
飲食店って、外から見るととても華やかです。でも中にいる人間は、毎日泥臭く、しんどくて、それでも「美味しかった」「楽しかった」というお客さんの言葉のために動いています。うちのスタッフたちも、そうです。僕が折れそうになった夜も、現場では彼らが笑顔でお客さんに向き合っていた。
そのことが、たまらなく誇らしい。
もし今、このブログを読んでいるあなたが、「どこかに食べに行きたいな」と思っているなら、ぜひうちのお店に来てください。スタッフみんなが、あなたを笑顔にするために待っています。あなたの「美味しかった」「また来たい」が、僕たちを動かす燃料です。本当に、それだけで救われるんです。
これからも、しんどい夜はあると思います。でも、それ以上に嬉しい朝があることも、もう分かっているから。続けます。
株式会社KABUWAKE
代表取締役 高井 律明