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僕が「有名店」ではなく「愛される店」を目指すと決めた理由

代表・メンバーブログ高井 律明

こんにちは。株式会社KABUWAKE代表の高井律明です。今日は、僕が経営をしていく上でずっと大切にしている「軸」の話をさせてください。それは、「有名な店」ではなく「愛される店」を作る、ということです。

「有名店」と「愛される店」は、似ているようで全然違う

飲食店を始めたころ、正直なところ「有名になりたい」という気持ちはありました。メディアに出たい、SNSでバズりたい、行列ができる店にしたい——そういう憧れが、まったくなかったと言えば嘘になります。

でも、実際に経営をしていくうちに、気づいたんです。「有名になること」と「愛されること」は、似ているようで、根っこが全然違う、と。

有名な店には、一度は来てくれるかもしれない。でも、愛されていない店には、二度目がない。そして、そのお客様の人生に、長く残り続けることができない。

「また来たよ」の一言が、何より嬉しかった

うちのお店に、何度も通ってくれているお客様がいます。記念日ごとに来てくれる方、仕事帰りに「今日もここで」と立ち寄ってくれる方、遠方から久しぶりに帰省して「まずここに来た」と言ってくれる方。

そういう方が「また来たよ」と顔を見せてくれるとき、僕は毎回、静かに胸が熱くなります。バズった日の数字よりも、その「また来たよ」のほうが、ずっと嬉しい。

これは感情論ではなく、経営の話でもあります。一度きりのお客様を集め続けるより、何度も来てくれる方と長い関係を築くほうが、お店は絶対に強くなる。でも僕が目指しているのは、その先にある話です。

お客様の人生の「記憶」に入れる店でありたい

飲食店って、考えてみると不思議な場所だと思います。仕事で悔しいことがあった夜、誰かの誕生日、大切な人との別れの前日——そういう人生の節目に、人はご飯を食べる。お酒を飲む。誰かと向き合う場所として、飲食店を選ぶ。

だとしたら、僕たちのお店が、誰かの記憶の中に「あのときあの店にいたな」という形で残れたら、これ以上のことはない。SNSのフォロワー数や口コミの星の数は、その人の記憶には入れません。でも、あのときの雰囲気、スタッフの言葉、料理の味は、ずっと残る。

愛される店とは、お客様の人生の記憶に入れる店だ。僕はそう定義しています。

「有名店」を目指すと、何かが狂い始める

有名になることを最優先にすると、どこかで判断がおかしくなっていく——これは、まわりの飲食店を見ていて感じてきたことでもあります。映えることを優先して、料理の味がおろそかになる。集客を優先して、スタッフへの目が薄くなる。口コミの数を気にしすぎて、目の前のお客様への気持ちが薄くなる。

うちにも、そういう誘惑は来ます。でも、そのたびに僕は「それは愛される店への道か?」と、自分に問い直すようにしています。

愛される店を作ることが、僕たちのVISIONにもつながっている

当社のVISIONは「飲食業を、働きたい職業の中心にする」ことです。愛される店を作り続けることは、そのままこのVISIONにつながっています。お客様に愛されるお店は、長く繁盛する。繁盛し続けることで、スタッフの待遇をしっかり上げられる。スタッフが誇りを持って働ける環境が、また次の「愛される店」を生んでいく。

有名店になることは手段にはなり得ても、目的にはならない。愛される店であり続けることが、僕たちの目的です。これからも、その軸だけはぶらさずにやっていきます。

株式会社KABUWAKE
代表取締役 高井 律明