こんにちは。株式会社KABUWAKE代表の高井律明です。今日は、上司と部下の関係について、僕がずっと大切にしている考え方をお伝えしたいと思います。少し厳しい話に聞こえるかもしれません。でも、これは僕が心から信じていることなので、正直に書かせてください。
「優しい上司」が、じつは部下をつぶしている
「あの上司、優しくていいよね」——そう言われる人が、職場に一人はいると思います。怒らない、注意しない、何をしても許してくれる。一見、すごくいい上司に見えます。でも僕は、そういう上司こそが、部下の成長を一番邪魔していると思っています。
なぜか。それは、甘さと愛情はまったく別物だからです。
「怒らない」のは、じつは部下への無関心
部下がミスをした。でも「まあ、いっか」と流す。部下が手を抜いている。でも「言うのも面倒やし」と見て見ぬふりをする。これは優しさでも愛情でもなく、ただの無関心です。
本当に部下のことを思っているなら、その場で向き合わなければいけない。「それは違う」「もっとできるはずや」と、きちんと言わなければいけない。それが怖くてできないのは、部下のためではなく、自分が嫌われたくないから——ただそれだけです。
上司として部下に向き合うことが、その人のためになる。僕はそう確信しています。
愛情のある厳しさが、人を本当に育てる
僕が店長や責任あるポジションのスタッフに、口酸っぱく言っていることがあります。
「会社は、ちゃんとしたことを教えてくれる最後の砦や。うちを辞めても次のステージで活躍できるように、自分のやりたいことを叶えられるように——愛のある厳しさを持ってほしい。それがその人のためになるし、それが上司としての責任やから。」
甘くするのではなく、愛情をもって厳しくすること。これが上司としての本当の役目だと、僕は思っています。怒鳴ることでも、責め立てることでもない。その人の可能性を信じているからこそ、逃げずにちゃんと向き合う。それが愛情です。
厳しさを受け取った人間は、こんなに変わる
以前、韓国からの留学生スタッフがいました。最初は正直、居酒屋の現場には向いていないかもと思っていた子です。でも、先輩スタッフたちが愛情をもってきちんと向き合い続けた結果、見違えるほど成長して帰国していきました。「韓国からお母さんと食べに来ます」という言葉を残して。
あのとき僕が確信したのは、人は変われるということ。そして、その変化を引き出せるかどうかは、関わる側の覚悟次第だということです。
「優しい組織」と「強い組織」は、似て非なるもの
お互いに気を遣い合って、誰も何も言わない——そういう組織は、表面上は穏やかに見えます。でも、そこに成長はありません。誰かが本気でぶつかってくれる、向き合ってくれる——そういう組織こそが、本当に強くなっていく。
僕が目指しているのは、居心地がいいだけの組織ではなく、一人ひとりが本気で成長できる組織です。それがKABUWAKEの現場であり、お客様に届ける料理や接客の質にも、まっすぐつながっていると信じています。
もし僕たちのお店に来てくださったとき、スタッフの姿勢や接客に何か感じるものがあれば——それは、こういう考え方のもとで育ってきた人たちが、全力でお迎えしているからです。ぜひ一度、足を運んでみてください。
株式会社KABUWAKE
代表取締役 高井 律明