
こんにちは。株式会社KABUWAKE代表の髙井律明です。今日は、少し重めのテーマを書こうと思います。「飲食業界で働くこと」に対して、世間がいまだに持っているあるイメージのこと。そして、そのイメージを変えるために、僕がたった一つ変えたいと思っていることについて。
飲食業界のキャリアは、なぜ「選ばれない」のか
就職活動をしている学生や、転職を考えている社会人に「飲食業界、どう思う?」と聞いたとき、返ってくる言葉はだいたい決まっています。
「休みが少なそう」「体力的にきつそう」「給料が低いイメージ」「将来が不安」——。
実際、過去にうちのスタッフが「飲食で働いている」と話したら親に猛反対された、という話を聞きました。恋人に「飲食で働く人との将来は不安」と言われて別れた子もいます。友達にバカにされた、という声も一度や二度ではありません。
正直に言います。めちゃくちゃ悔しいし、腹が立ちます。毎日マルチタスクをこなして、お客様の喜ぶ顔のために必死に働いている人たちが、なぜそんな目で見られなければならないのか、と。
問題の根っこは「待遇」ただ一点だと思っている
飲食業界が「選ばれないキャリア」になっている理由は、実はシンプルだと僕は思っています。
待遇が、見合っていないから。
それだけです。仕事の中身は違う。飲食の現場で身につく力——気配り、段取り、チームワーク、想定外に対応する瞬発力——これらは、どの業界に行っても通用する本物のスキルです。働いている人たちの能力だって、けっして低くない。むしろ高い。
にもかかわらず、「飲食はやめておけ」と言われてしまうのは、その能力に対して給料や休日や評価が釣り合っていないから。そのギャップが、業界全体のイメージを下げているんです。
「飲食業を、働きたい職業の中心にする」というビジョン
だからKABUWAKEが掲げているのは、「飲食業を、働きたい職業の中心にする」というビジョンです。大げさに聞こえるかもしれません。でも、僕はこれを本気で実現しようとしています。
そのために何が必要か。繁盛するお店を作り続けて、しっかり利益を出して、スタッフに還元する。教育にお金をかけて、ここを辞めたあとの人生でも活躍できる人を育てる。事務作業はAIや仕組みに任せて、浮いたコストも人に還元していく。
一つひとつは地味な積み重ねです。でも、業界のイメージを変えるには、「ここで働いている人たちが、ちゃんと豊かに生きている」という事実を積み上げるしかない。そう確信しています。
変えたいのは「業界の常識」という名の思い込みだけ
飲食はきつくて当たり前、給料が低くて当たり前、休みが少なくて当たり前——この「当たり前」が、業界にいる人たち自身にも染み込んでいることが、一番やっかいだと感じています。
外から「飲食はダメだ」と言われるより、中にいる人が「まあ、飲食ってそんなもんやから」と諦めているほうが、ずっと問題が深い。その諦めを、僕は変えたい。
当たり前の水準を、KABUWAKEから変えていく。待遇を上げ、働き方を整え、「ここで働いてよかった」と言ってもらえる場所を作り続ける。それが業界全体の「当たり前」をじわじわと動かしていく、と信じています。
飲食を選んだことを、誇れる社会にしたい
「飲食で働いている」と言ったとき、誰かに羨ましがられる未来を、僕は本気で作ろうとしています。それは大きな話のようで、やっていることは一つひとつのお店づくり、一人ひとりのスタッフとの向き合い方——その積み重ねだけです。
うちのお店に来てくれるお客様が増えれば、利益が生まれ、スタッフに還元できる。だから来店してくださること自体が、飲食業界を変えることへの一票だと、本気で思っています。
これからも、仲間と一緒に、少しずつ変えていきます。
株式会社KABUWAKE
代表取締役 髙井 律明