こんにちは。株式会社KABUWAKE代表の髙井律明です。今日は、経営の話というか、僕がずっと大切にしているある「決め事」についての話をさせてください。それは、「競合を意識しない」ということです。
ブランディングの本質は「違いを作ること」じゃない
競合を意識しない、と言うと「そんな呑気な」と思われるかもしれません。でも、これは戦略です。競合を見ていると、どうしても「あのお店がやっているから、うちも」「あそこがこの価格なら、うちも合わせよう」という発想になる。その瞬間から、自分たちはその店の後追いになってしまう。
ブランドって、「他と違うこと」を狙って作るものじゃないと思っています。自分たちが本当に大切にしていることを積み重ねた結果として、気づいたら他にはない何かになっている——それがブランドの正体だと、僕は考えています。
「あのお店に勝ちたい」より「この人を喜ばせたい」
正直に言うと、創業初期の僕は周りが気になっていました。あの店は流行っているな、あの業態は伸びているな、と。でもそうやって外を見続けていると、自分たちのお店の「芯」がどこにあるのか、だんだん分からなくなってくるんです。
あるとき気づきました。競合と比べて「勝ちたい」という気持ちより、目の前のお客様に「また来たい」と思ってもらいたい気持ちのほうが、ずっと純粋だし、ずっと力があると。それからは、視線を外に向けるのをやめて、お店の中、お客様の顔、スタッフの動き、そこだけを見るようにしました。
「自分たちらしさ」は、積み重ねの中にある
自分たちらしさって、急に作れるものじゃありません。毎日の小さな選択——どんな言葉でお客様を迎えるか、どんな基準でスタッフを育てるか、何を絶対に曲げないか——その積み重ねが、やがてその店の空気になり、文化になり、ブランドになっていく。
うちはまだまだ途中です。でも、「KABUWAKEらしいな」と感じてもらえる瞬間が少しずつ増えてきていると感じています。それは、競合を見なかったからこそ育ったものだと思っています。
これからも、自分たちの軸で進んでいきます
飲食業界は、横を見ればいくらでも比較できます。でも僕は、これからも競合ではなく、自分たちのVISIONだけを見て経営していきます。「飲食業を、働きたい職業の中心にする」——この言葉を軸に、スタッフと一緒に、自分たちにしかできない場所を作り続けていきたいと思います。
株式会社KABUWAKE
代表取締役 髙井 律明